5月連休明けから、年長組の書道が始まりました。先生のお話をしっかり聞いて、心を落ち着かせて取り組んでいます。「書けたよ!」と、にこにこで見せてくれました。
(園長補足)近年は便利な世の中になり、タッチ一つでできることがどんどん増えています。その一方で、子どもたちの指先の器用さの発達は、遅くなる一方です。スプーンやフォークを使う、箸を使う。ボタンをつけたり外したりする。鉛筆を使う…等。これらは自分の手指を目的に合わせて向きや角度、力のいれ具合を器用に調節するという経験の繰り返しが必要です。また、うまくいかなかったときは自分で工夫を繰り返していく経験も必要なのです。生活を便利にするあまり、このような経験が極端に少なくなっているのが近年の問題点といえるでしょう。書道は、すべてが自分で墨の量、筆をもつ手指・腕、お手本と同じように等、調節したり連携させたりしながら書く活動です。いまの子どもたちにぴったりな、発達を促す活動と言えるでしょう。
ゆっくりとしたペースで、無理なく・楽しく字が書けるようになるところもポイントですね。